らんぱぱ流 ・ ホイール の 調整方法 


 ロードレーサーはシンプルな機構で、限りある人力で走行するため、各部の調整の良否 = 走行性能 という図式が成り立ちます。特にホイールの性能は大きなファクターとなりますので、常に最良の状態で乗りたいと思っています。しかし、ホイールの調整は下手にいじるととんでもないことに・・・という懸念からなかなか触れずにいたのですが、ロードレーサーの全てのメンテナンスを自力で・・・という目標をクリアーするには避けて通れない・・・ということで、チャレンジしてみることにしました。


  

 本来は、専用の調整用治具を使用するのがベストなのかと思いますが、なかなか高価なのでそれはまたそのうち・・・ということで手持ちの工具だけでなるべく精度の高い調整をしたいと考えたのが下記の方法です。

 なお、私はロードに乗ってまだ日が浅い全くの素人です。 この方法が良いのがどうかわかりませんので、「こんなことをしている人もいるんだ・・・」程度の感覚で御覧いただければと思います。

  

★ 調整手順の基本

 リムの振れの調整は、横方向の振れ と 縦方向の振れ の両方 を調整しなければならないのですが、その手順は・・・

  1. まず、横方向の振れを見る
  2. 次ぎに 縦方向の振れを見る
  3. 上記の測定結果から 両方向の振れを修正する方向にスポークの張力を調整する

 

★ 実際の調整手順(※ここでは前輪を例に説明します)

  

1. まず、下図のように 前方向からタイヤとフォークの左右の間隔を見ます。(後輪の場合は後方から見ます)

 タイヤを軽く回しながら振れの状態を確認しますが、このとき概ね a = b となっていればOKですが、もし場所によって差が生じているようであれば調整が必要です。

※ この場合、タイヤはゴム製ですので、あまり精度の良い物ではありませんので、本来はフォークとリムの間隔を見るべきなのですが、タイヤが付いた状態ですと リムが見にくいのでここではとりあえずタイヤとフォークの間隔を見る程度とします。

2. 次ぎに、ブレーキシューとリムの間隔を見ます。タイヤを軽く回しながら 間隔 = t の状態を確認します。リムが横方向に振れていれば 間隔 t は場所によって変化します。

  

  

3. もし下図のようにリムが右方向(前から見て)に振れている部分があったとします。この場合この部分を左方向に修正しなければなりませんので、次の方法でその位置と範囲を見極めます。

4. 次ぎに、この振れている範囲の縦方向の振れを測定します。見極める方法は、タイヤをやや早めに回しながら下の写真のようにブレーキシューとリムの位置関係(写真の矢印のあたりのリムの動き)をを見ます。

 先程タイヤに貼りつけたマーク(赤色の丸)の位置で リムが上がっている(リムの半径が他の部分より大きい)または 下がっている(リムの半径が他の部分より小さい)のかを確認します。概ね見極めができましたら、赤色の丸印の近辺を往復させ 最終確認をします。

  

  

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5. 測定が完了したら、下記の方法でスポークの張力の調整を行います。

<その1> 縦方向の振れが無い場合

  

<その2> 他の部分より リムの半径が大きい場合

  

<その3> 他の部分より リムの半径が小さい場合

 

6. 最後の微調整の方法

 上記の方法で概ね振れがとれますが、さらに微調整をするために下記のように確認・調整作業を行います。

  

  

  

★ シマノ・ホイール の 場合 の スポークの 調整

 

A・・・締まる(スポークの張力を強める)

B・・・緩める(スポークの張力を弱める)

  

調整により供回りしたスポークの状態を戻しておきます。

※ 工具が2個ある場合は、供回りしないように押さえながら調整します。

  


  


  
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